2020年5月21日木曜日

ぽた〜じゅ屋✖️ぽた〜じゅ屋ができるまで③「ヒッチハイク〜渡る世間は神ばかり〜」」

国道で友達の車から降ろされたことでスタートしたヒッチハイク旅は、

まだ寒い三月でしたので、夜は特に過酷でした。

所持金は5千円だけだったので、

宿に泊まるには路上で歌って投げ銭を稼ぐしかありません。

しかし、中々お金は集まらず、野宿するしかありませんでした。

凍るような寒さの日もあり、このままでは死んでしまうので、

昼は日当たりの良いところで眠って、

夜はヒッチハイクして移動することにしました。

そうすれば乗せてもらった車の中で眠ることが出来ます。

最初は、中々ゲットできなかったヒッチハイクも、

段々とコツをつかんできました。

コツは、まず停車している車のドライバーに声をかける。

この時は、家族づれなど、複数人のグループに対して声をかける方が安心されやすいです。

停車中の車がなければ、笑顔とギターを見せて安心感をアピールをする。

「音楽で旅をする」ロマンに共感してくれる人は結構居ます。

「楽しそうなヤツだ」と相手に思ってもらえるのが肝心です。

この旅を通して、全部で50台以上の車に乗せてもらいましたが、

中にはおうちに泊めてくれて、ご飯まで食べさせてくれる人も居ました。

特に広島でお世話になったお宅では本当によくしていただいて、

あの時、あったかいご飯、お風呂、ベッドのありがたさを感じました。

数日前にいた大阪では雪が降ってきて、まったく車がつかまらず、

心が崩壊して、空に怒鳴っていました。

「クソォ〜、死んじまうぞ、雪やめよ。バカやろぉ〜」と。

寒さって、本当に怖いです。

あっという間に気力を奪い、精神的にも肉体的にも追い込まれていきます。

僕は、もの凄い寒かった大阪の夜とのコントラストがあって、

温もりがどれだけ人に安心感を与えるのかを知りました。

そして、今だに葉物野菜たっぷりの鍋を食べると、

あの日の食卓とリンクしてホッとします。

そんなこんなで、大勢の人の善意のリレーによって

静岡→名古屋→大阪→神戸→姫路→広島→福岡→鹿児島→大分別府温泉→フェリー→四国をグル〜っと→鳴門海峡→神戸→大阪→名古屋→静岡→東京の自宅

という風に、西日本を回って帰ってくることが出来ました。

「渡る世間は鬼ばかり」って嘘ですね

けっこう世の中、優しい人がいます。

少なくとも50人は優しい人がいる。










0 件のコメント:

コメントを投稿